る - - - ループ
つかず はなれず の、距離。

縮まることなく、
一定の距離を 保っている。

不自由はないが、
自由では ない。

あなたはあそこに戻るため。
わたしはあれを買いに行くため。

また会おう と 合図を送り、
少しずつ、
別れた。
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thema:自作詩 - genre:小説・文学


ぬ - - - 縫い目
少し裂けたその傷を、
そっとそっと 縫う。

少し縫い目が残るけれど。
もしかすると、
ずっとずっと残るかもしれないけれど。

傷が開いたままよりは、
幾分かは 楽でしょう。


ココロにも 傷ができるんだ。
それは、
外からは なかなか見えないんだ。

でも、
稀に その傷が見える人が居る。
そして、
さりげなく 縫ってくれる人が居る。

誰かが気付いてくれた証の縫い目。
それなら、
残っても 悪くはないかも、ね。
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thema:自作詩 - genre:小説・文学


り - - - リリィ
咲き誇る春。
また巡ってきた この季節。

廻る廻る 複雑な気持ちと共に。

無茶しても、
デタラメでも、
生きてりゃ それで充分なんだよ。

ケケケと笑う声が聞こえてきそう。

お願いだから、笑っててよ。

あたしもちゃんと笑ってるからさ。
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thema:自作詩 - genre:小説・文学


ち - - - 地下世界
大きな塊に乗って
地下を走る

わらわらわら と 大人数

まるで 近未来
そうか今こそ近未来

どこへ向かうの
そこのあなた
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と - - - 東京グレイ
初めて降り立ったその地の空は、低く、
呆気にとられるほど、狭く、
様々な想いを吸い込んだ灰色、だった。

そこは 羅刹が住む国、だ。

この色に染まりたくない、と 思い、
染まる術がない、と 分かり、
そして、
この地で闘うひとを 羨ましく感じた。

悪くないかも、しれない。
わたしが思うほど。

息苦しくないかも、しれない。
どこかの誰かが言うほど。

その地を去るとき 見上げた空には、
中間色の愛しさが、
ほんのり 浮かんでいた。
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へ - - - 下手すりゃ
ふとした瞬間、
溺れそうになってしまうから。

声を上げてキャッキャと笑い、
自分の気持ちに気付かないフリ。

とっくに気付いているけれど、
遥か向こうに焦点を置き、
誤魔化そうとする。
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ほ - - - 頬に灯すあかり
苦しいときは、
辛いときは、
無理に笑わなくても いい。

その分、
元気なときには、
ひとつでも多く、たくさんの笑顔を。

気分が沈んだときのため、
あの笑顔に戻れますように と、
自分に希望を与えるため。
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に - - - 煮込みに似て
時間をかけて コトコトと。
ゆっくりゆっくり コトコトと。

いろんな具材を入れて、
いろんなスパイスを入れて、
時間をかけて煮込むように。

その傷も、
そのモヤモヤした思いも、
ゆっくりゆっくり、
時間をかけて 治せば、いい。

「只今、煮込み中」

そんな札を首から下げる時期があっても いいのに。

ね、そうでしょう。
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は - - - 花よ、散るなかれ
想いの花は、散ることなく。
いつも、この脳内に生息す。

目には見えない大輪の花、
咲き誇れ。

誰の目にも留まらなくとも、
胸を張って、咲き誇れ。

この想いが散ってしまわぬように、
時に 適度な栄養を。

いつか誰かに届けよ と、
想う綺麗なその花よ、
ずっと ずっと、散るなかれ。
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ろ - - - 路地を一本
いつも通るこの道の、
路地を一本入ったら。

もうそれだけで 別世界。

知らない道でもズンズン進んでしまうのは、
きっと あなたが手招いているからでしょう。

迷い子のような不安感がないのは、
きっと あなたが云っているからでしょう。

「一本戻れば いつもの道、大丈夫」

もし迷ったら、少し引き返せばいい。
もし疲れたら、ぺたりと座り込めばいい。

大丈夫、大丈夫。
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